測定技術フォーラム
~プロニクス30周年記念事業~
開催日時
● 11月1日(木)
● 10:00~17:00
(9:30~受付開始)会場
● メルパルク京都
● JR京都駅中央改札より
徒歩2分定員
● 先着120名
● 入場無料・要事前申し込み
申し込み方法
① チラシ裏面の申込用紙にご記入の上、FAX
② チラシ裏面の申込用紙の内容をメール(sokutei-forum@pronics.net)
③ 当社担当者へご連絡
※先着順のため、定員を超えた場合、お断りさせていただくことがあります。
※申込締め切り 2018年10月12日(金)
第一部 基調講演
「測定機器のトレーサビリティと精度スペック表記の概要」
講演内容
そもそもトレーサビリティとは何なのか? JCSSって?JISとISO?精度やスペックが異なる様々な測定機器はどのような規格で定義されているのか? その規格概要を知ることで、測定機器メーカーへ管理要求されていること、カタログ値だけでは分からないスペック表記に関する取り決めや、メーカーで異なるスペック表記ポリシー、「JIS準拠」表記に起こりうるあいまい性など、測定者が自分(自社)にマッチした測定機器を選定する上で大切な知識を解説していただきます。 計測標準を研究する専門家によるJIS B7440の構成解説、さらに規格定義から一歩踏み込んだ「測定者のためになる」規格のお話です。
講師情報
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産業技術総合研究所 阿部 誠 (Abe Makoto) 氏
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 計量標準総合センター
工学計測標準研究部門 幾何標準研究グループ グループ長
1987年 | 株式会社ミツトヨに入社。 国内外の研究所において光学式表面性状・幾何形状の測定技術の開発を経て3次元座標測定および測定の信頼性の研究に従事。 |
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2001年 | 博士(工学)の学位取得(東京大学) |
2012年 | 独立行政法人産業技術総合研究所に入所。 3次元測定について、接触式、光学式、X線CTなどによる標準の開発に従事し、現在に至る。幾何標準に関する多くの委員会などで重責を歴任。 |
主な職責は以下のとおり
● 3次元測定機に関するISO技術委員会日本代表
● JIS原案作成委員会委員
● アジア太平洋計量計画(APMP) 長さ委員会副委員長兼日本代表
● 国際度量衡委員会(CIPM) 長さ諮問委員会日本代表
● JCSS長さ分科会長
● 国際計量研究連絡委員会 長さ分科会長
● 産業技術連携推進会議 知的基盤部会 計測分科会 形状計測研究会長
● 産総研コンソーシアム
「光学式非接触三次元測定機精度評価法標準化コンソーシアム」会長
「3次元内外計測コンソーシアム」幹事
● 産総研計量標準総合センターNMIJクラブ「CMMユーザーズクラブ」会長
第二部 技術講演
①「測定機導入で失敗しない。選定のポイント」
講演内容
「測定機を買ったけど、想定していたように使いこなせない」こんな経験はありませんか?
測定受託専門企業のプロニクスには、測定機導入のさまざまな失敗事例や、測定機導入“あるある”など、お客様のリアルなお声が多数寄せられてきます。
日常業務と違い、多くの人が慣れていない測定機器の新規導入で起こるトラブルやミスマッチ。その問題点を見える化し、「自分が(自社が)欲しい測定機にリーチする」ためのポイントをお話します。
講師情報
プロニクス㈱ 森 晶子(Mori Akiko)
京都市出身 2003年プロニクス㈱入社
ISO委員、品質・設備担当を経て、2008年より社内の測定技術標準化プロジェクトに従事。現在のプロニクス測定教育資料の基となる測定標準仕様を確立する。
2008年より検査測定部長、2016年より製造部長を兼任。
「女性活躍」や「測定者の幾何公差活用」など様々なテーマによる講演、執筆など多数。
②「測定仕様は各社さまざま。標準化と測定者教育」
講演内容
あなたの測定仕様は一般的ですか?特殊ですか?
お客様の数だけ「顧客仕様」は存在し、プロニクスにはその仕様が蓄積されます。長年かけて蓄積した仕様を基に作り上げた社内測定標準が今の「プロニクス仕様」です。「顧客仕様」には、思いがけない指示や、特殊過ぎて十数回の問い合わせを要することもしばしば。そんな千種万様の依頼内容を事例としてご紹介しつつ、測定者を一定レベル以上に育てるための取り組みと、測定者教育の中で大事なポイントをお話します。
講師情報
プロニクス㈱ 池田 ひとみ(Ikeda Hitomi)
京都市出身 2007年プロニクス㈱入社 プラスチック製品メーカーの品質管理部門に従事した前職での製造現場経験を活かし、プロニクス㈱検査測定部員への測定研修を担当。社外向け測定基礎講習、幾何公差講習などのセミナーでは、のべ73社、200名以上が受講し、測定技術の向上に貢献する。
③「測定誤差を小さくするための取り組み」
講演内容
信頼できる測定結果を得る為には、適切な測定環境の整備が必要です。
測定室の温湿度、測定機器の日常の手入れ、ワークの固定方法など測定結果に影響を与える要素は様々です。測定精度を確保・維持するにはどうすれば良いのか?公設試験研究機関として、依頼試験の対応や測定機器の開放利用の対応をされている京都府中小企業技術センターの取り組みをご紹介いただきます。
講師情報
京都府中小企業技術センター 基盤技術課 機械設計・加工担当
(担当講師調整中)
第三部 特別講演
「計測分野の幾何公差活用」
講演内容
「幾何公差を使えば、良い図面」と、不用意に幾何公差を多用する自己満足な設計者は貴方の周りにいませんか? 測りようがない幾何公差も散見される中で、測定者も幾何公差の知識を求められる時代になってきました。いかに設計者へフィードバックし、上手に幾何公差を活用していくのか。幾何公差をはじめ、図面のテクニックや設計現場のお話は、測定者としても押さえておきたいところです。 大好評の新刊「めっちゃ、メカメカ! 基本要素形状の設計-カタチを決めるには理屈がいるねん! 」の内容も含め、「図面ってどない描くねん」シリーズの著者に、設計者目線で幾何公差を解説していただきます。
㈱ラブノーツ 代表取締役
山田 学(Yamada Manabu)氏1963年生、兵庫県出身。技術士(機械部門)。 大手油圧機器メーカーにて20年間、電動パワーステアリングとその応用製品の開発研究・設計・品質保証に従事したのち、2006年に独立。 設計製図教育に関して、企業内教育やセミナー講師、技術書籍執筆活動を行う。
主な著書である「図面って、どない描くねん!」は技術書としては異例のベストセラーを記録する。
最新刊「めっちゃメカメカ!基本要素形状の設計」
など著書多数。
http://www.labnotes.jp/